神戸で聴くピアノの調べ

あるかたからチケットをいただき、加古隆クァルテットのコンサートに行ってきました。神戸朝日ホール。やはり年配かつ落ち着いた感じの観客ばかり、かといって居心地の悪さなどはまったく感じず、私も加古隆といえばNHK番組のテーマ曲や映画音楽の作曲者、ぐらいの知識しかないので、ひょっとして途中で眠たくなるんではという心配もしていましたが、それも杞憂、あっというまの2時間でした。
ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロというシンプルな編成から、心が洗われるようなメロディが流れてくると、やっぱりこちらも“襟を正して聴く”というのか、おごそかな気持ちになっていくのが自分でもわかります。
特にふだんはあまり耳にしない弦楽器の生音、そしてそのアンサンブルはちょっと感動モノ、思わずカラダを(ささやかですが)揺らしてしまいました。


入場の際、車のことなら演奏される曲目のリストが配られたんですが、あれってMCで曲タイトルを聞いたときや、いきなりイントロが流れてきたときの感激を奪ってしまったような気がするのですがどうなんでしょう。
まあこれはポピュラー音楽に慣らされた身ゆえの異見だとは思いますが。逆にアンコールが(それがあらかじめ設定されたものだとしても)けっして予定調和にならず、それなりに意味を持ったように感じたこともたしかです。"